2025.01.17

PFAS(PFOA・PFOS)って何?

最近ネットニュースや新聞などで話題になっている「PFAS(ピーファス)」という言葉を聞いたことがありますか?
他には、PFOS(ピーフォス)PFOA(ピーフォア)なんて呼ばれる事も有ります。

今日は、このPFASがどんなものか、どんな影響があるのか、そしてどうして分析が必要なのかを、できるだけわかりやすくお伝えします。

PFAS(PFOA・PFOS)について

有機フッ素化合物のうち、PFOA(ペルフルオロアルキル化合物)及びPFOS(ポリフルオロアルキル化合物)を総称して「PFAS」と呼びます。

そもそもフッ素化合物は無機フッ素化合物有機フッ素化合物に分類されております。

無機フッ素化合物はナトリウムやカルシウムなどと結合した化合物で、炭素を含まないフッ素化合物で、虫歯予防の歯磨き粉などに一般に使われます。
一方、有機フッ素化合物は炭素を含むフッ素化合物で、様々な分野で使用されており、最近その有害性が問題視されています。

PFOA(ペルフルオロアルキル化合物)及びPFOS(ポリフルオロアルキル化合物)は難分解性・高蓄積性・長距離移動性という性質があり、現在様々な規制がかかろうとしております。

現在水道法の飲料基準値及び工場排水などの水質汚濁防止法の排水基準の適用も検討されております。

人への影響

環境省による「PFOS、PFOAに関するQ&A集」(2024年8月時点)によると、人においてはコレステロール値上昇、発がん、免疫系等との関連が報告されています。

しかし、どの程度の量を身体に入れると影響が出るのかについての十分な知見はありません。

今後日本や国際的に様々な知見に基づく基準値等の検討が進められるかと思われます。

【参考元】
環境省 PFASに対する総合戦略検討専門家会議「PFOS、PFOAに関するQ&A集」(2024年8月時点)
https://kgk-c.co.jp/article/wp-content/uploads/2025/01/PFAS QA.pdf

最新情報として

環境省は今後、こうした方針についてパブリックコメントで意見を募ったうえで、必要な省令を改正し、2026年4月から施行したいとしています。

また、脱水汚泥から生成されるたい肥についてもPFASの心配が生まれつつあります。

【参考元】
農林水産省 汚泥肥料中のPFOS及びPFOAについて
https://kgk-c.co.jp/article/wp-content/uploads/2025/01/PFAS-堆肥.pdf

分析機関として、今後も情報を発信していきたいと思います。

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