放射能測定

 科学技術開発センターでは、長野県内の民間企業として初めて「ゲルマニウム半導体検出器」を導入(*当社調べ)し、自社完結による放射性物質検査を行っております。
 ゲルマニウム半導体検出器は、おおよそ30分ほどで検査が可能(サンプルによる)で原理上、精度の高い測定が可能となります。
 また当社では、「シンチレーション式サーベイメータ」も完備しておりますので、放射線量測定につきましても対応させていただきます。関連するすべての測定に関して当社で実施可能ですので、放射能・放射線量測定の納期短縮化等、お気軽にご相談ください。

ゲルマニウム半導体検出器

 Ge半導体を利用した放射線検出器で、ガンマ線(X線)スペクトル測定に用いた場合に優れたエネルギー分解能を示します。つまり、放射性セシウム、放射性ヨウ素ほかガンマ線を放出する核種について精度の高い測定が可能となります。関連分野の実験や個人の被曝量を測る線量計、ガンマ線スペクトル解析による核種の同定などに用いられています。

測定原理

 放射線がGe半導体検出器を通過すると励起した電子・正孔対が発生致します。その電子・正孔対から生じる電荷パルスを増幅器によって増幅し、これを放射線スペクトル分析装置で解析し核種の同定・定量を行います。また、Ge検出器は液体窒素による冷却で漏れ電流防止やノイズの低減をおこないます。

測定内容

測定時間:
約30分 ※検出下限値やサンプル量によって異なります
対象物 :
飲料水などの液体、農産物等の食品、土壌・汚泥などの固形物、その他

シンチレーション式サーベイメータの放射線量測定について

シンチレーション式サーベイメータは、放射線量測定をする機器です。
放射線には、α線、β線、γ線、X線、中性子線などがあり、それぞれの物質の通り抜ける力が異なります。

測定原理

放射線がシンチレータを通過すると、分子が励起されるが再び元の状態(基底状態)に戻る。その過程で光を放出し、放出された光を増幅・電流に変換して測定を行います。

測定内容

測定時間
地表から1.0m・0.5mの高さで30秒後の値を読み取ります。 3~5回測定し、平均値を報告値としております。
対象
学校、幼稚園、公共施設、農地など 空間の放射線測定を行うものなので、基本的にどこでも測定することは可能です。