修理、清掃、ライニング工事

 科学技術開発センターでは、地下タンク漏洩検査の際に判明した設備上の不備・故障などについて改善策をご提案させていただきます。

地下タンク内清掃

 化石燃料の種類によって、地下タンク内に化石燃料のスラッジが生成されることがあります。また、給油する際に燃料の油温により生じる水分が、タンク内に結露し、それらが水やスラッジとして堆積していくことがあるため、清掃が必要となります。

何年も使用している地下タンクは、一般家庭の灯油ポリタンクとは異なり、内部の状況を目視で確認できません。燃焼機器(ボイラー等)を長く使うためにも10年に1回程度は清掃されることをお勧め致します。

特に重油を扱うタンクの場合は、10年~20年使用しているとスラッジが生成されやすいと言われております。

タンク内の残油を引き抜く。

タンク内に入りスラッジ等をかき集める。

かき集めたものを産廃処置する。

タンク内をきれいにしたら最初に抜いた残油を戻す。

地下タンク内面ライニング工事

地下タンクの規制強化について

地下タンク内面ライニング工事の法規定により対象の地下タンクの規制が強化されます。

区分:腐食の恐れが特に高いタンク

設置年数50年以上

塗覆装の種類 アスファルト モルタル エボシキ樹脂等 強化プラスチック
設計板厚 全ての設計板厚 8.0mm未満 6.0㎜未満 4.5㎜未満

*設置年数40年以上50年未満で設計板厚4.5㎜も含まれます。

区分:腐食の恐れが高いタンク

設置年数50年以上

塗覆装の種類 モルタル エボシキ樹脂等 強化プラスチック
設計板厚 8.0mm未満 6.0㎜未満 4.5㎜未満

設置40年以上の50年未満

塗覆装の種類 アスファルト モルタル エボシキ樹脂等 強化プラスチック
設計板厚 全ての設計板厚 8.0mm未満 6.0㎜未満 4.5㎜未満

設置年数30年以上40年未満

塗覆装の種類 アスファルト モルタル
設計板厚 全ての設計板厚 8.0mm未満

設置年数20年以上30年未満

塗覆装の種類 アスファルト
設計板厚 全ての設計板厚

区分に対応した措置

上記の区分に対して、以下の措置が必要となります。

腐食のおそれが特に高いタンク…①内面コーティング又は②電気防食

腐食のおそれ高いタンク…①若しくは②または③危険物の漏れを検知することができる。常時監視装置の設置

※③の措置を講じた場合、腐食のおそれが特に高いタンクに規制が強化される日まで新たに①、②の措置を講じなければなりませんので、適合措置について検討する必要があります。

マンホール内清掃・防錆塗装

マンホール内部は気づかないうちに、雨水や地下水が流入した水が溜まったり、年月の経過に伴う劣化が発生したりして、写真のように錆が進んでいる可能性があります。

マンホール内部の劣化は、その先の配管等にも悪影響を与えます。最悪の場合、危険物漏洩事故にも繋がりかねません。危険物流出事故を未然に防ぎ、劣化防止・施設延命の為にも塗装工事をお勧めしております。

配管の交換工事等と比べ清掃・防錆塗装工事は、施設の停止をせずに、低コストで実施することが可能です。

弊社塗装技能士が施設ごとの状況を判断し、お客様のニーズに合った工事内容をご提案致します。

実例

水・錆の除去(ケレン作業)及びシール補修等→上塗り塗装

作業前 ケレン作業 シール補修作業 塗装完了

水・錆の除去(ケレン作業)及びシール補修等→中塗り塗装(錆止め)→上塗り塗装

作業前 ケレン作業 除去作業 シール補修作業

中塗り作業状況 中塗り塗装完了 上塗り塗装作業 上塗り塗装完了

以上、2パターンを紹介させていただきました。
清掃とライニング作業では、マンホールサイズによっては、拡張作業が必要な場合があります。尚、マンホール塗装工事の他、サービスタンク及び配管塗装、配管交換工事、パッキン交換等の業務もお請け出来ますのでいつでもお問い合わせください。